ソフトバンクの投打の主役が16日、復帰へ大きな1歩を踏み出した。両アキレス腱(けん)不調の柳田悠岐外野手(32)が、初めて屋外でフリー打撃を行えば、両ふくらはぎ不調の千賀滉大投手(27)が初のブルペン投球。キャンプ初日からリハビリ組の2人が、順調な回復ぶりをアピールした。

柳田はこれまで、室内で打撃練習を行ってきたが、サブグラウンドで初の屋外フリー打撃。93スイングで7本の柵越えをマークするなど快音を響かせた。「体の状態を確認しながら打ちました。まだ打撃の状態とか考えず、しっかりと体のコンディションを上げていくだけです」と淡々と振り返った。

千賀は強めのキャッチボールが中心だったが、ついにブルペン入りした。わずか15球の立ち投げながら、最速153キロもマークした。「立ち投げというよりはキャッチボールの延長で、傾斜で投げるという動作確認でした。体も問題なく投げられました」。開幕投手の大本命が「3・26」のマウンドへスタートした。

2人の行動に工藤監督も目尻を下げた。千賀の投球を見守り「もう大丈夫じゃないかと思うくらいだった」と予想以上にいい状態であることを確認した。柳田のフリー打撃にも「本人がいい状態だと思っているから外で打ったんでしょうから」と声を弾ませた。投打の大黒柱はリハビリ組スタートで周囲を心配させたが、復帰への階段を着実に上がっている。【浦田由紀夫】

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