ソフトバンク和田毅投手が21日、40歳の誕生日を迎え、開幕ローテーション入りを当確にした。今キャンプでは肩や肘の不安もなく、19日には初の実戦登板となった紅白戦で2回無失点と順調な仕上がり。工藤監督はこの日「(シーズンで)投げる日も伝えています」と明かした。

ベテラン左腕はチームメートらから祝福され「選手で40代はぼくしかいないので、不思議な感じですね」と笑顔。「40になりましたけど、ただ1つ年が増えただけ。体の状態も昨年よりいい」と、自身も調整に手応えを感じている。

昨年は登板間隔を空けながら、8勝1敗。今年の目標は規定投球回超えと2桁勝利だ。「これから若い選手が40歳を迎えたときに『和田さんはこんな成績だったな』と、指標になれるような成績を残したい」。和田が背中を追うのは、41、42歳で2桁勝利の工藤監督。追うべき姿として、そのバトンを引き継いでいく意気込みだ。

早大の大先輩、安田猛氏が20日に死去した。和田が早大4年だった時、当時スカウトだった同氏と母校グラウンドで言葉を交わした。「2~3度話した思い出があります。亡くなったことを知って、びっくりしました」と振り返った。

楽しみな再会もある。楽天に復帰した田中とは、07年に1度だけ投げ合い、敗戦投手となっていた。「上で投げている以上はそういう機会もあるかと思いますし、ファンのみなさん方にも楽しんでもらえたら。いいピッチングができるように頑張りたい」とリベンジを狙う。【山本大地】