ヤクルトは1日、広岡大志内野手(23)と、巨人田口麗斗投手(25)の1対1の交換トレードが成立したと発表した。広岡の背番号は32。

広岡は智弁学園(奈良)から15年ドラフト2位でヤクルトに入団。16年9月29日DeNA戦では、セ・リーグの高卒新人として56年ぶりの初打席初本塁打を放った。19年は10本塁打を記録し、パンチ力ある打撃を発揮した。通算233試合で打率2割1分4厘、21本塁打、54打点。2月28日の練習試合阪神戦では、7番右翼で先発。遊撃と三塁もこなし、フル出場していた。広岡は「突然のことで正直、驚いています。スワローズには入団してから5年間、たくさんの方々にお世話になり、大変感謝しています。新天地で活躍することが、皆さんへの恩返しにもなると思いますので、新たな気持ちで頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」とコメントした。

田口は広島新庄から13年ドラフト3位で巨人に入団。16年は10勝、17年は13勝を挙げた。通算162試合に登板し、36勝37敗2セーブ、防御率3・49。「ジャイアンツでの7年間は、非常に濃い時間でした。監督、コーチ、仲間たち、スタッフの方たちに助けられて、ここまでやってこられたと思います。ジャイアンツの皆さんには、本当に感謝しています。東京ヤクルトスワローズでも、田口麗斗を応援してもらえるよう頑張ります」とコメントした。

◆田口麗斗(たぐち・かずと)1995年(平7)9月14日、広島市生まれ。広島新庄高では3年夏に高校日本代表に選出。13年ドラフト3位で巨人入団。2年目の15年にプロ初勝利を挙げ、16年には初の2ケタ勝利となる10勝(10敗)をマーク。17年は自己最多の13勝(4敗)を挙げた。その後は中継ぎ登板が増え、19年にはプレミア12に日本代表として出場。昨年は26試合に登板し、5勝7敗1セーブ、防御率4・63。通算162試合に登板し、36勝37敗2セーブ、防御率3・49。今季の推定年俸は7000万円。

◆広岡大志(ひろおか・たいし)1997年(平9)4月9日、大阪市生まれ。智弁学園(奈良)2年時に春、夏甲子園出場。15年ドラフト2位でヤクルト入団。1年目の16年9月29日のDeNA戦(横浜)で1軍デビュー。引退試合の三浦大輔投手(現監督)から初打席初本塁打を放った。昨季は87試合に出場し、打率2割1分5厘、8本塁打、15打点。NPB通算236試合、打率2割1分4厘、21本塁打、54打点。183センチ、81キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸は1600万円。