広島森下暢仁投手(23)がヤクルトとのオープン戦に先発し、4回無安打無四球無失点、3奪三振と新人王の貫禄を示した。最速148キロの直球を軸に、二塁を1度も踏ませず、燕打線をねじ伏せた。

「しっかりとした球を投げられているなという手応えもありましたし、これから開幕に向けてもう一段階レベルを上げられるようにやっていきたい」

まさに無双状態だった。初回は直球中心であっさり3人で片付けると、2回は昨季12度の対戦で1度も安打を許さなかった4番村上を変化球で二ゴロに仕留め、連続の3人斬り。3回は無死から味方守備のミスで出塁を許すも、1死一塁から古賀に投ゴロを打たせ、自らの好フィールディングも手伝って併殺に封じた。打者12人対してボールが先行したのは2人のみ。抜群の内容に佐々岡監督は「投げる方も守りの面でも完璧でしょう」とほほ笑んだ。

新たな武器も習得間近だ。オフにツインズ前田健太から直伝されたツーシームを左打者の外角へ3球程度試投した。「苦しくなった時に使える球になってくれたらいいなと思いますし、自分の持ち球の1つになってくれたら」。オープン戦で完全習得を目指す。

目標の開幕投手は大瀬良に譲ったものの、今季も先発陣の柱の1人として期待される右腕。「自分が任されたところでしっかりと結果を出せればいいかなと思います」。2年目のシーズンへ、背番号18に死角は見当たらない。【古財稜明】

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▽広島ドラフト2位森浦大輔投手(22=天理大、本拠地デビュー戦で1回1安打無失点) 結果も大事になってくるので、これからもゼロを目指してやっていきたい。

▽広島ドラフト3位大道温貴投手(22=八戸学院大、7回に4番手で本拠地初登板。全て直球で1回無安打無失点) 『どういう投手だろう』と見てくれると思って投げていたので、力んでしまいました(笑い)。