開幕ローテ残り3枠巡り、大バトルだ。広島の床田寛樹投手(26)、中村祐太投手(25)が15日、マツダスタジアムで調整した。両投手は17日ヤクルト戦(神宮)に登板予定。開幕ローテーション6枠のうち、まだ3枠が決まらず。オープン戦は残り5試合という状況下で、床田、中村祐に加え、野村、遠藤、高橋昂の5人が候補。自身の力で奪い取る好投が求められる。

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開幕を見据えて調整している先発投手は、まだ3人しかいない。先発ローテーション6枠のうち3枠が決まっておらず、この日の先発陣の練習に参加したのはローテ枠よりも少ない5人だけ。床田と中村祐にとっては、17日ヤクルト戦が最終テスト。練習を見守った永川投手コーチは「いい投球をすればそういうポジションになってくる。結果も内容もよければ、それは合格でいいんじゃないかなと思う」と、期待を込めて送り出す。

床田は2月21日の練習試合阪神戦でのアクシデント降板から2軍降格を味わうも、再調整を経てローテ入りを狙う。17日に2番手での登板を予定する中村祐も、ポールポジションにいる。21日ソフトバンク戦は野村が登板するとみられる。現在も2軍調整中だが、佐々岡監督が視察した11日の教育リーグ中日戦で好投。実績に加え、週末カードでの対戦が続く中日と巨人に過去5年で14勝5敗、9勝7敗という好相性からも開幕3戦目の有力候補に挙がる。前回の登板後には「いつ呼ばれてもいいように準備しようと思います」と、臨戦態勢に入った。

オープン戦登板予定の先発候補が結果を残せば、順当にローテは埋まる。ただ、結果次第では2軍にいる遠藤や高橋昂にも逆転ローテ入りのチャンスも訪れる。通常なら来週23日からのウエスタン・リーグ中日3連戦(ナゴヤ)は、開幕2カード目に先発する3投手の調整登板だが、先発争いの状況によっては「調整」ではなく、「競争」の場になる。

永川投手コーチは「そこで最後の1枠をいい方と決めるかもしれないくらい、みんないい勝負をしてくれている。(次のカード初戦の)金曜日の試合もローテ対象になるかもしれない」と、26日のウエスタン・リーグのオリックス戦(オセアンBS)にも言及。シーズン開幕日までずれ込む可能性すらある競争に終止符を打てるのは、候補たちの投球しかない。【前原淳】

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▽広島床田 「すごい大事なマウンドになってくると思うので、まずは結果、内容をしっかり出せるようにしたい。左だから(ローテに)入るというのではなくて、しっかり結果を出して入れるようにしたい」

▽広島中村祐 「危機感は常に持っている。どういう結果になっても、自分のやってきたことを信じてやるだけだと思う。人というよりも、まずは自分がしっかりしないと」

■広島開幕ローテ

26日中日戦 ◎大瀬良

27日中日戦 ◎九里

28日中日戦 野村or遠藤or高橋昂

30日阪神戦 ◎森下

31日阪神戦 床田or中村祐or遠藤or高橋昂

1日阪神戦 中村祐or遠藤or高橋昂