広島ドラフト1位の栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)が、開幕守護神を務めることが決定的となった。ヤクルトとのオープン戦(神宮)で9回に登板し、3者凡退に抑えた。これで登板した対外試合6試合ですべて1回無安打無失点。佐々岡真司監督(53)は起用法について明言は避けたものの、新人右腕に開幕守護神を託すことを決断した模様だ。

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栗林は三塁線上で深々と一礼し、9回のマウンドに駆け上がった。先頭の太田、代打山崎を二ゴロに料理し、3球で2死を奪った。最後は4番村上を打席に迎え、カウント2-2と追い込んでからの5球目、外角低めから外へと逃げるフォークで空振り三振を奪い、右拳で小さくガッツポーズを決めた。

「ストライク先行で、自分の普段通りの投球ができた。これがどんな状態でも常に継続できるようにやっていきたい」

セ界屈指の強打者をまたも寄せ付けなかった。村上とは7日に本拠地で初対戦し、高めの直球で空振り三振を奪った。「今度は違う球で三振取れたら」と、この日は勝負球のフォークで主砲のバットに空を切らせた。「会沢さんがボール要求でフォークのサインを出してくださった。自分の自信のある球なので、腕を振ることだけを考えて投げました」と振り返った。

点差が開いた中での登板だったが、僅差の場面をイメージしていたという。マウンドに向かう直前に横山投手コーチから「セーブシチュエーションだと思っていけ」と指示を受けた。同時に広島ファンからも拍手を送られ「モチベーションも上がりましたし、緊張感も高まった。周りの人に声をかけていただいたおかげで、自分もスイッチを入れて投げられた」。チーム、ファンの期待にパーフェクト投球で応えた。

栗林は登板した対外試合全6試合で1回無安打無失点を継続。打者18人に対し、走者は1四球で許したのみで、計7奪三振と安定感は抜群だ。佐々岡監督はルーキー右腕の起用法について「僕の中では決まっている。最終的には明日(決める)」と明言は避けたものの、栗林に開幕から抑えを任せることを決断した模様だ。

栗林は「9回というのは最後試合を締める、一番緊張する場面。次も9回だったら、同じ結果を常に出せるようにやっていきたい」と引き締めた。新人で開幕守護神は同じ背番号20を背負った03年の永川(現1軍投手コーチ)以来18年ぶり。鯉の新クローザーがまもなく誕生する。【古財稜明】

◆広島開幕予想ローテ

26日中日戦 大瀬良

27日中日戦 九里

28日中日戦 野村or遠藤or高橋昂

30日阪神戦 森下

31日阪神戦 床田

1日阪神戦 中村祐