開幕1軍に光。広島堂林翔太内野手(29)が18日、マツダスタジアムで若手主体の指名練習に参加した。コンディション不良での別メニュー調整から、6日ぶりにチームメートとともに汗を流した。順調にいけばオープン戦最終戦の21日ソフトバンク戦(マツダスタジアム)に実戦復帰。開幕1軍への道筋が見えてきた。

  ◇  ◇  ◇

ティー打撃をする背番号7を囲む人の数が待ち望む期待値に感じられた。13日から別メニュー調整を続けていた堂林が、若手主体の指名練習に参加した。個別でランニングを行った後のティー打撃には、佐々岡監督のほか、河田ヘッドコーチ、朝山打撃コーチらが見つめた。19日からの福岡遠征同行は見送られたものの、同日にもフリー打撃を再開。回復次第ではオープン戦最終戦となる21日ソフトバンク戦で実戦復帰を予定する。一時危ぶまれた開幕1軍にも望みが出てきた。

まだ本格合流ではないだけに、堂林は練習後も口を閉ざした。練習中に笑顔が見られた表情や、動きからは順調な回復具合がうかがえた。佐々岡監督は「明日、明後日でどこまでできるか。それを日曜日に判断します」と復帰の可能性が見えてきたことを明かした。

雨天中止となった12日の日本ハムとのオープン戦では先発予定だったが、翌13日からコンディション不良を理由に試合前練習にも姿を見せなかった。17日までの関東遠征にも同行せず、4試合連続欠場。その間、三塁には新外国人のケビン・クロン内野手(28=ダイヤモンドバックス)のほか、2軍から昇格させたメヒアも試された。ほかにドラフト6位矢野雅哉内野手(22=亜大)や羽月らが代役候補に挙がる。

広島野手は開幕までに19人から17人に絞り込むとみられる。堂林の状態次第でメンバー構成も変わる。長丁場となるシーズンを見据え無理はさせられないものの、悲観する状況ではなさそうだ。河田ヘッドコーチは「本人の中では抑えてはいるのかもしれないけど、今日あれだけ振れていて力が入っていないようには見えない。期待は持っている」と好感触を口にする。不在によって存在感を示すことになった堂林の早期復帰を、チームは待っている。【前原淳】