関東地方のソメイヨシノが満開を迎えようとしている。プロ野球は当初の日程通り、今日12球団6球場で開幕する。コロナ禍で昨季は当初の予定から3カ月遅れの6月19日に開幕した。巨人坂本勇人内野手(32)にとっての「6・19」は入団1年目の07年に他界した母・輝美さん(享年47)の命日だった。2000安打へのカウントダウンをスタートさせ、右打者最年少の偉業で大台に到達した。
今季は“季節通り”の開幕を迎えることができる。開幕前日の25日の全体練習後に坂本は「いよいよ明日、開幕するので気持ちが高ぶっています。キャプテンとして周りを見ながら、自分自身もチームもレベルアップできるようにやっていきたい」と高揚感に浸った。その上で「こうやって開幕できるのも、いろいろな方々の支えがあったからです。その思いを胸に刻み、1年間必死に戦っていきますので熱い応援をお願いします」とチームを代表して感謝の意を示した。
キャプテンの総意にナインも「1 Team」でスクラムを組む。主砲の岡本和真内野手(24)は「結果は最後についてくるものだと思うので、1試合1試合、積み重ねてチームに貢献できるように頑張ります」。5番打者として岡本和を支える丸佳浩外野手(31)は「シーズンが開幕する上で、チームに勢いがつくのか、どうかの大事な一戦になると思います。しっかりと意味合いの強い試合だというのを自覚しながら、少しでも勝ちに貢献できるように頑張ります」と号砲を待つ。
真っさらなマウンドに上がるエース菅野智之投手(31)も泰然自若で構える。自身7度目の開幕投手に「気持ちは充実しているし、いい形で開幕戦を迎えられると思う。重大な責任があると思いますし、誰もが立てるマウンドではない。そういったところもかみしめながら役割を全うしたいと思います」。昨季は無観客開幕だったが、今季は東京ドームは上限1万人の制限はあるがファンとともに開幕する。「自分の力以上のものを引き出してくれる存在ですし、去年、無観客というところで開幕して、改めて大切さというのを思い知らされた。そういうファンの皆さんと開幕できることをうれしく思っている」と素直に喜んだ。
満開のソメイヨシノを比べれば、スタンドは満員とはいかず、二~三分咲きと自粛は続く。大声援、応援歌の大合唱は胸の中だけにとどめる。
さあ、思い込めて手をたたけ。さあ、迫力満点の球音に耳を澄ませ。待ちに待った球春が到来する。【為田聡史】



