阪神藤浪晋太郎投手(26)が3月26日ヤクルト戦(神宮)でプロ初の開幕投手を任される。ここ2年間で1勝ながら、ワインドアップに再挑戦した今春は地道に実戦で結果を積み重ね、首脳陣の信頼を勝ち取った。完全復活を期待させた今春の道のりを、時系列で振り返ってみた。【構成=佐井陽介】
☆ ☆ ☆
1月25日 鳴尾浜のブルペンでワインドアップ投法再挑戦を初披露。後に新フォーム導入の理由について「加速距離を取るため」「超一流選手はみんなステイバックしている」と説明。
2月2日 1軍沖縄キャンプのブルペンで足を上げた際に1度三塁側に視線を移す新スタイルを披露。投球動作の最中、頭や右腕を右半身側に残すイメージを意識。
2月7日 21年初実戦の紅白戦は2回を無四球3奪三振1安打無失点。ドラフト1位佐藤輝には全4球直球勝負を選択し、155キロで空振り三振に。「何を楽しみにしてもらっているのかといえば、フルスイングと真っすぐ。それで勝負できたらと思っていた」。この日は1日主将も務め「日本で2番目に高い山、大きい湖は知っていますか? 」と問いかけ、「1位にならないと意味がない」と熱弁した。
2月21日 対外試合初戦の広島戦で3回3奪三振2安打1四球無失点。最速156キロで押し込み、147キロスプリットで空振り三振も奪った。この時点でヤクルト片岡スコアラーは「(開幕カードに)来る可能性が大」と予想し「全然暴れていない。球威があるし、変化球のキレは超一流」と警戒を強めていた。
2月27日 中日戦で3回を3安打1四球1失点。中日側のスピードガンで今春最速の158キロを計測。
3月1日 矢野監督からキャンプ投手MVPに選ばれ「ちょっとビックリ。しっかり応えられるように頑張りたい」。
3月3日 日刊スポーツインタビューで「ピッチングをしていて楽しい」と本音。「いろんな人に応援してもらえる人になりたい。いい子ちゃんじゃなくて、飾らずに」。
3月5日 ソフトバンク戦で4回2奪三振3安打2四球無失点。最速158キロでスプリットは149キロ。計59球のうち6割超も変化球を選択して的を絞らせず「意図したアウトが割と多かった」。
3月7日 矢野監督からプロ9年目で初の開幕投手を通達され「ただただ驚いた」。9日甲子園では指揮官からは「大山がキャプテンをやったり、近本が選手会長をやったり、オマエたちの世代で強いタイガースになっていってほしい」と直接伝えられた。
3月12日 西武戦で初回3失点から修正し、5回3奪三振3安打3四球で3失点。大阪桐蔭で甲子園春夏連覇バッテリーを組んだ森には左越え適時二塁打を浴び、「さすが森やな」。
3月19日 オープン戦最終登板となったオリックス戦の1回投球練習中、右手親指を裂傷。出血しながら4回1失点でまとめ「1週間あれば大丈夫かな」。
3月23日 日刊スポーツインタビューで開幕戦に向けて「形がどうであれ、勝ちたい。どれだけ不細工でも、どれだけ四球を出しても、どれだけ打たれても、粘ってなんとか6回3失点とかでもいいので、勝ちたい」と決意表明。



