ソフトバンクから移籍した阪神加治屋蓮投手が開幕戦白星を手にした。石井大が同点打を浴びた直後の7回2死三塁でマウンドへ。西浦を変化球で追い込み、最後は147キロ直球で遊ゴロ。いやな流れを打者1人で断ち切った。

8回は先頭の中村に右前打を許すも、代打古賀にバントをさせず空振り三振。打者3人ながら、大きな仕事を果たした。「自分としてはすごく貴重な経験というか、移籍後初勝利ってなかなか最速で達成することできないと思うんですけど、そこで任せていただいた監督、コーチに感謝してます」。

ソフトバンク時代の18年には中継ぎとして72試合に登板するも、昨オフに戦力外。苦しんだ末に、19年8月8日以来の白星となった。「今シーズン、自分にとって今までで一番大事な年になると思って挑んできた年なので、1試合1試合をしっかりと大事にしながら、ずっとこの場所でやっていきたい」。13年ドラフト1位右腕が再び輝きだした。

▼昨オフにソフトバンクから加入した加治屋が勝利投手に。国内移籍投手による開幕戦勝利は、77、79年の江本孟紀(前南海)、19年の桑原謙太朗(前オリックス)以来、3人目。移籍1年目の投手による開幕戦勝利は、球団初となった。江本、桑原は交換トレードで阪神に移っており、戦力外を経ての開幕戦白星も加治屋がチーム初だ。

阪神担当のツイッターはこちら―>

阪神ニュース一覧はこちら―>