ソフトバンクに完敗した一戦で、オリックスの新4番、来田涼斗外野手(18)がチーム唯一の得点をたたきだした。

4点を追った4回、先頭の宜保のチーム初安打から無死満塁。ここで、来田にこの試合2度目の打席が回った。長打が出れば一気にソフトバンクに迫れる絶好機だったが、来田はソフトバンク先発・尾形のスライダーに遊ゴロ。それでも懸命に一塁に走り、併殺崩れの間に三塁走者の宜保がホームを踏んだ。

ウエスタンリーグ開幕後、来田は3月24日のソフトバンク戦(タマスタ筑後)で初めて4番で先発し、5打数3安打の大当たり。同26日の広島戦(オセアンBS)から6試合連続で4番を務める。プロ1年目から重責を担うが、明石商(兵庫)時代に昨夏の交流試合も含めて計4度甲子園の土を踏んだ18歳は「1球1球が大事だと思っている。自分のスイングを貫きたい」と臆することはない。

2年ぶりに開催された今春のセンバツも、テレビなどで観戦。出場を決めていた昨春の大舞台は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になった。それでも高校最後の夏は「ぼくたちも甲子園で試合ができる機会をいただけたので」と交流試合の開催に感謝し、プロの世界に飛び込んだ。

打線の中心を担う立場にも「経験を積ませていただいていると思っています。できることをしっかりやっていきたい」と、チームに貢献できる打者に成長していく。

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