ラオウさく裂! オリックス杉本裕太郎外野手(30)が、今季1号2ランを放った。

1点リードの2回無死一塁。外角141キロ直球を“しばく”と弾丸ライナーが右翼席中段に突き刺さった。

「昨日、代打で飛びつくようなスイングをしてしまっていたので、そうならないように軽くスイングすることを意識していました。感触もよかったですし、ホームランになってくれてよかったです」

軽く振ってスタンドイン。右の和製大砲候補にはロマンしかない。遅咲きの才能を開花させる。15年ドラフト10位で入団。入団から4年間で放った13安打中7本が本塁打の「怪力パワー」を一時的に封印。オープン戦15試合で打率3割6厘と結果を残し、自身初の開幕1軍&開幕スタメンをつかんだ。開幕直前には「(怪力を)今は捨てましたね。試合で結果を出したいので。本当はボコボコ本塁打を打ちたいですけど…逆方向にスタンドインできたら完璧かと」と弾丸ライナーを流し打つ野心を燃やしていた。

スタイル変更の理由は「浅村バット」にある。楽天浅村のフリー打撃を見て「あんなすごい打球なのに、『浅村さんのバットは軽い』と聞いて。打者として好きだし、取り入れようと」と即行動。自主トレをともにする楽天森原に頼み、入手した。浅村から「バットは軽い方が操作性が良い。何グラムかははっきり分からないんですけど、スムーズに振れるので『確かに』と」と言葉を授かった。

5日に30歳を迎えた。3日遅れのバースデーアーチで自身を祝福。今季ここまで12打数1安打で、5試合ぶりのスタメン起用だったが、見事な一発回答だ。【真柴健】

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