貫禄の6球で、勝利を確定させた。4年ぶりにオリックスに復帰した平野佳寿投手が、4点差の9回2死満塁で救援登板し、日本球界復帰後初セーブを挙げた。

「もう絶対、荻野くんで抑えたかった。次、マーティンにまわるとホームランでサヨナラとかね。そこを頭に入れて、絶対に彼で止めたかった」

9回に投入された漆原が招いた満塁のピンチを、経験で封じた。3球連続ボールでカウント3-0になったが「腹をくくって、思い切り腕を振った。真ん中でいいから『打ち損じてくれ』という感じ。四球が嫌だったので、もう『お願い』で投げました」とニヤリ。最後は中飛に仕留め、マウンド中央でのハイタッチに喜んだ。

これで日米通算165セーブ目。NPBでは1286日ぶりのセーブだったが「今日はたまたまのセーブ。とくに何も。これからも(守護神は)漆原が頑張っていくと思うのでね。彼に頑張って欲しいし、僕もサポートできたら。僕は与えられたところでやっていくだけ」と新守護神の24歳右腕をかばった。日米通算703試合目の登板。幾度と修羅場を乗り越えてきた鉄腕には、円熟味がある。【真柴健】

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