楽天が8年ぶり球団史上2度の2戦連続引き分けに終わった。

先発弓削が立ち上がりからピリッとしなかった。初回に3点を先制されると、2回にも1点、3回にも3点を失い、8安打7失点。試合を作れずにマウンドを降りた。

それでも打線が奮起した。3回に辰己、4回に小郷がそれぞれソロを放つと、5回には辰己、島内の適時打で3点、6回には島内、浅村の適時打で最大7点差をひっくり返した。2番手西口も3回無失点と流れを引き寄せた。

だが7回2死二塁、渡辺佑がソフトバンク中村晃に適時打を許し、同点に追いつかれた。終盤は両チーム決め手を欠き、9回打ち切りで2戦連続の引き分け。楽天の2戦連続引き分けは3時間半ルールが適用されていた12年8月5日の日本ハム戦、7日オリックス戦に次ぎ、球団史上2度目となった。

石井GM兼監督は「やっぱりあそこで勝ち越したのでなるべくだったらそのまま逃げ切るという形ができれば良かったですけど、ブルペンも頑張ってあの1点しか与えていないという展開で試合を作ってくれたので、まあしょうがないかなと」。そう受け止めながら「何とか、もしかしたらいけるのではないかということで、ベンチもみんな諦めずに、最後まで戦ってくれました。誰も諦める選手はいなく、ベンチでもしっかりと声を出してくれて、攻撃的な姿勢がみえた。頼もしいと思います」とビハインドから巻き返したチームの成長を実感した。

4回から3イニング無失点の西口には「西口があの展開から我慢して我慢して、しっかりつないだ結果が、野手のみんなが追い上げる態勢を整えてくれた。価値のある3イニングでした」と高く評価した。

また、逆転後の7回に津留崎、渡辺佑と若手投手を投入したことに「正直全面的に信頼をしてマウンドに出しているわけではなくて、彼らが飛躍していくことがチームの底力というのもそうですし、強いリリーフ陣の構築というものになってくる。その辺は今後を見据えてというのもあります。決まったパターンしかないので、長いシーズンを戦っていくにはあんまりベストな選択じゃない」と先々を見据えての起用と説明。中村晃に同点打を許した渡辺佑には「きりがないですけど、あそこはもっと慎重に、ワンツーという状況でもっと広めにストライクゾーンを使っていい。次のバッターでもいいわけですから。あそこは無理に素直にワンツーからストライクの中で勝負する必要はなかった。もう少しいろんなことを勉強していければ彼のこれからに役立つかなと思います」とさらなる成長に期待を込めた。

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