佐々木主浩氏(53=日刊スポーツ評論家)が12日、マスターズを制覇した松山英樹の偉業をたたえた。この日は、1番ホールからテレビで観戦。優勝の瞬間には「感動して、ウルッときた。自分のことのようにうれしかった。本当にすごいこと。最高です」と興奮気味に振り返った。

優勝決定から数時間後、佐々木氏に松山から電話が入った。「英樹、おめでとう」と祝福。15番ホールの池ぽちゃの話に触れ「どうしたんだ?」と聞くと、「『アドレナリンが出過ぎて、自分でもビックリしました』と。あの局面で攻める気持ちがあるのはすごい」と感嘆した。

松山が東北福祉大2年の時、同大OBの佐々木氏に同大の関係者から「すごい選手がいるから」と聞き、初対面した。好青年で、ゴルフに対する情熱、姿勢に感心した。プロアマ戦で、佐々木氏がタイガーウッズとラウンドした際には、ウッズに松山を「すごいから」と紹介した。

松山の快挙には「努力のたまものだよ」と評した。3年前、左手首を痛めた時には自身が現役時代に通った病院を紹介。医師から「少し練習を控えてください」と言われるほど、ストイックな姿勢に驚いた。「本当によく練習するし、よく飯も食べる」と笑った。「日本に帰ったら、お祝いしたい」と再会を心待ちにした。【久保賢吾】