阪神秋山拓巳が気迫あふれる投球で3勝目をつかんだ。8回途中6安打2失点で、昨季から広島に無傷の7連勝。「勝たないといけないと自分では思っている。しっかり次回も期待に応えたい」と引き締めた。

打たせて取った。「ここまでフォークが軸になってたんですけど、カットボールを軸で進められたのは今日の1つの勝因かなとは思います」。今季あまり使っていなかったカットボールを多投。内外角に投げ分け、バットの芯を外した。「絶対的な球がないので、持ち球全てをうまく使うのが、自分のスタイル」。持ち前の制球と緩急で抑えた。

この日は無観客だったが、例年のこどもの日の企画を開催。秋山は「コンプレックスを抱えてる子でも、自分の長所を伸ばすことが出来れば、うまくなくても全然諦める必要なんてないと思う。今日のピッチングを見て、子どもたちに何かヒントを与えることが出来たらいいのかな」と言った。画面の向こうへ、ヒーローの姿は伝わったはずだ。【磯綾乃】