日本ハムは1日、明日5月2日の西武戦(札幌ドーム)の中止を発表した。4月30日に発表済みの3選手に加え、新たに4選手とコーチ1人、チームスタッフ2人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。

昨日4月30日に中島卓也内野手(30)、西川遥輝外野手(28)、清水優心捕手(24)が新型コロナ陽性判定を受けたことにより、1軍の監督、コーチ、選手、チームスタッフ全員が短時間で結果が出るスマートアンプ法のPCR検査を実施。スマートアンプ検査では、全員の陰性が確認されたため、この日の西武戦は開催された。1日に行ったPCR検査の結果、新たに飯山裕志内野守備コーチ(41)、ロニー・ロドリゲス内野手(29)、高浜祐仁内野手(24)、今川優馬外野手(24)、郡拓也捕手(23)とチームスタッフ2人に陽性判定が出た。なお、今川はこの日新型コロナウイルスの特例2021対象選手として登録を抹消されており、飯山コーチ、R・ロドリゲス、高浜、郡はベンチから外れていた。

川村浩二代表取締役社長は「このたびは1軍チーム内において新型コロナウイルス感染症の陽性者が多数発生し、多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを大変申し訳なく思っております。明日の試合は安心安全の確保を最優先に考え、中止せざるを得ないと判断しました。苦渋の決断をどうかご理解ください。また、対戦相手である埼玉西武ライオンズの関係者の皆様、試合を楽しみにされていた両チームファンの皆様、スポンサー・中継局をはじめ関係各位に深くお詫び申し上げるとともに、ご理解を賜りたく存じます。

ファイターズではこれまで外出や外食に関してルールを設け、感染予防に細心の注意を払ってまいりましたが、このような事態に直面し、ウイルスの猛威を痛切に感じております。

現在は日本野球機構や管轄保健所と連携を取り、今後に向けた準備を整えてまいります。これまで以上に感染症対策を徹底し、いっそう気を引き締めて球団運営に臨みます。陽性判定を受けた選手・スタッフにはしっかり療養に努めてもらい、全員がまた元気な姿でグラウンドに帰ってきてくれることを願っております」とコメントした。

◆コロナ感染で試合中止 1軍では昨年1度だけあり、8月2日ソフトバンク-西武(ペイペイドーム)が中止。同1日にソフトバンクが長谷川の感染を発表。同選手は当時2軍で調整中だったが、2軍の施設を利用した1軍選手にも感染の可能性があると判断され、翌日の試合が中止となった。

今年は試合中止ではないが、4月4日に巨人の中島、丸、若林、ウィーラーが陽性判定。ウィーラーが同日ヤクルト戦(東京ドーム)で「5番・左翼」でスタメンの予定だったが、試合直前に検査結果が判明し、隔離措置がとられた。

また日本ハムでは、昨年9月12日に飯山内野守備コーチの陽性判定を発表。同日夜から仙台遠征中の選手、首脳陣、チームスタッフ68人がPCR検査を受け、13日午前10時ごろに全員が陰性と判定。濃厚接触者もいないと確認された。チームは結果を待って通常より約1時間遅れで球場入りし、楽天戦(楽天生命パーク)が予定通り行われた。

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