亜大が逆転勝ちし、入れ替え戦回避へ大きな1勝を挙げた。

初回に失策が絡み1点を先取されたが、先発の松本健吾投手(4年=東海大菅生)は「ここから0に抑えれば、野手が何とかしてくれる」と、気持ちを切らさなかった。

すると、5回に4番黒川貴章内野手(4年=新田)が同点打。6回には、小山翔暉捕手(2年=東海大菅生)が勝ち越しの適時二塁打を放った。9回には、木倉朋輝内野手(4年=星稜)の2ランで突き放した。松本は、2安打1失点で完投勝ちした。

4勝4敗同士で迎えた対戦だった。今季5勝目を挙げたことで入れ替え戦回避がみえてきたが、生田勉監督(54)は「もう1個、勝たないと。6、7位が入れ替え戦になる。6勝はしておかないといけない。もう1勝ですね」と口元を引き締めた。

優勝は、中大、国学院大の2校に絞られたため、昨秋からの連覇は断たれたが「優勝よりも、最下位をどうにかして逃れないといけない。それが東都の良さです。1部から4部までプレッシャーの中で成長させてくれる。東都の宿命。良き伝統のバトンをつながないといけない」と力説した。

 

▽東洋大・杉本泰彦監督(優勝の可能性が消えたあとの試合に敗れ) あと1勝したら、入れ替え戦がないのはわかっている。そこでプレッシャーを感じるようなら力がないということ。