阪神佐藤輝明内野手が7日DeNA戦(横浜)に「4番・三塁」として主将大山の穴を埋める。6日の練習を視察した矢野監督は「テル(佐藤輝)でいくよ。今の中でのベストを考えた結果」と明言した。すでに2日広島戦で経験済み。指揮官が「体験入部」と表現したが、8号逆転満塁弾を含む5打点と大活躍していた。

首位を走るチームの4番として責任は重い。佐藤輝も決意を新たにした。「穴を埋めるじゃないですけど、大山さんがいない間もしっかり勝てるように頑張っていきます」。1勝1分けに終わったヤクルト2連戦では試合前に三塁でノックを受け、準備は続けていた。横浜では前回4月9日に右中間場外へ3号を放っており、相性のいい球場だ。

今季33試合目となる7日に10号を打てば、ドラフト制後の新人では03年村田(横浜)の36試合を抜き、最速。新人左打者では84年小早川(広島)の53試合を大幅に更新する。また球団初の左の新人2桁本塁打の快挙だ。「そこへの意識はまったくないが、しっかりチームの勝ちにつながるいいところで打てるように」。記録よりも虎の4番として勝利に貢献する。【石橋隆雄】