「伝統の一戦」が、15日の試合で通算2000回目を迎える。1934年(昭9)創設の巨人と35年創設の阪神は、日本野球界における「永遠のライバル」として幾多の名勝負を繰り広げてきた。対戦成績は巨人の1093勝834敗71分けで、今季は3勝3敗と伯仲している。首位阪神と2位巨人のゲーム差は3・5。14日からの巨人阪神3連戦(東京ドーム)の第2戦で迎える節目の一戦を前に、両球団の歴代キャップ8人の「マイ ベスト 伝統の一戦」をはじめ、日刊スポーツが選出した名場面をお届けします。(記録は2021年5月11日現在)

◆20年6月19日(東京ドーム)

85年目のプロ野球は、史上初の無観客で開幕した。試合前、スタンドマイクの前に立った原監督は医療関係者への感謝に続き「何より選手たち。コンディションを整え、元気に立つ姿に敬意を表します」と両軍ナインにリスペクトを示した。今ほど検査体制も整ってなかった時代。約3カ月遅れ、耐えて迎えた開幕に敵、味方はない。「勝ち負けより大切なことがある」と12球団団結して戦い抜く決意を示した。試合は7回に吉川が逆転2ランを放ち、菅野が勝利。プロ野球初の通算6000勝に到達した。【19~20年・前田祐輔】

巨人-阪神15日に通算2000試合 歴代キャップのベストゲーム―>