西武の160キロ右腕、平良海馬投手が、開幕20試合連続無失点に抑えた。8回、4番島内をチェンジアップで空振り三振、茂木を一飛、内田を遊飛に打ち取って9球で3者凡退。開幕から無双状態の平良は「いい調子でいっているので、このまま継続します」。いまだ防御率0点という抜群の安定感を発揮した。

9球のうち、直球は島内への初球のみ。ほかはチェンジアップ、スライダーを駆使した。最速160キロの剛腕のイメージとは裏腹に、変化球で打ち取るスタイルに「それが今年だと思います。真っすぐが一番打たれている球なので慎重に投げています。自信がある球は真っすぐ以外。真っすぐはちょっと怖いですね」と剛腕のイメージに直球を狙い打ちされることを逆手に取った。

準備には余念がなかった。昨季から課題に変化球を挙げ自主トレから取り組んだ。キャンプ、シーズン開幕と段階を踏んでいく中でも、練習でのキャッチボールからチェンジアップを多投。「遠投してもチェンジアップ投げてますし。どんなときもチェンジアップ投げ続けていたので感覚よくなった。キャンプとか、最初の頃はあんまりよくなかったと思います。最近はいいんじゃないかなと思います」と自信を深めている。

会場には侍ジャパンの稲葉監督が視察に訪れた。東京五輪での選出に現実味を帯びており「(東京五輪に)出られるなら出たいなという思いです。結果出さないとやっぱりどうにもならないので、頑張ります」と、気持ちを高めた。

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