元ヤクルトのドラフト1位左腕、SUNホールディングス加藤幹典投手(35)が、約10年ぶりに公式戦のマウンドに上がった。

SUNホールディングスで臨時の投手コーチを務めるが、チーム事情により選手登録もしており0-2で迎えた5回から、2番手として登板。先頭から2者連続で四球を与えるなど1/3を6失点(自責4)となり、汗をぬぐいながらベンチへ引き揚げた。

07年のドラフト1位でヤクルトに加入。1軍では23試合に登板し1勝3敗だった。12年に現役引退後、初めての登板で「10年ぶりの試合で、練習不足です」と話した。

左肩痛に悩まされ、11年に現役引退。その後は野球スクールを主催し、子どもたちを指導している。この日は、28球を投げたが「思ったよりも、肩が痛くならずに投げられたことが収穫。投げてみて、しっかり調整をすればある程度は抑えられるんじゃないかなという感触もあった。これから、しっかり調整していきたいと思います」と“現役復帰”へ意気込んでいた。