西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(53)の長男、正吾内野手(1年=慶応)はベンチ入りしたが、出場機会はなかった。「いつでも出る準備はしていました」と代打起用に備えたが、出番なし。出場選手のサポートなどを精力的に行った。

スタンドには、父の姿もあった。事前にベンチ入りすることを伝えた際、両親から「とにかく全力でやりなさい。もし打席に立つなら、リラックスしてフルスイングしておいで」と言われたという。

小3から小6まで少年野球でプレーしたが、中学ではバレーボールをプレー。高校ではアメフト部に所属し、将来を嘱望された。ただ、コロナ禍で部活動ができなくなったことが転機となった。「弟、おやじ、家族全員で野球の練習を始めて、野球が好きだなと思いました。両親に、大学で挑戦すると伝えました」。父は「大学から野球を始めるのは今までにないこと。自分も頑張るから」とサポートを約束してくれた。

両親を尊敬している。「おやじはバッティングに悩んでいるとき、いつでも気軽に優しく教えてくれます。分かりやすく、自慢のおやじです。母は高校まで毎日、弁当を作ってくれた。尊敬しています」と感謝の思いを込めて話した。

この日は出場はなかったが、既にBチームのオープン戦には出場している。「今の目標は、神宮で打席に立って、思い切りフルスイングすることです。自分はバッティングが長所。おやじのような選手になりたいです」と決意を口にした。