法大・内海貴斗内野手(2年=横浜)が2本の長打を含む3安打の固め打ちをみせた。3回の第2打席には明大先発蒔田から右中間二塁打を、6回の第4打席には2番手森から右中間に適時三塁打を放った。

だが、それぞれの投手との1打席目は三振を奪われ「1打席目、3打席目がよくなかった。どちらも初見の投手で、1打席で打てないのが情けなかった。どちらも2打席目には打つことが出来たので、そこは収穫だった」と反省を中心に振り返った。

内海貴は横浜高時代、日本代表候補合宿で大船渡・佐々木朗希投手(現ロッテ)の163キロを打席で体感した。「あの打席は160キロをファウルにした後の163キロだった。たった3キロだけどレベルが全然違うぐらい速かった。あの球は手が出ませんでした」と打席での衝撃を口にするが、貴重な経験が今への力となっている。「あの球を見られたのはいい経験だった。あのレベルまで上がらなければいけないと思えた」と引き締まった表情で話した。

チームは8回コールド勝ちで、3日に行われる慶大との決勝進出を決めた。内海貴は「勝ちにつながる1本を打ちたい。きれいなヒットでも、ホームランじゃなくても良い。勝利の1本を」と元気よく答えた。