はやりに乗って、波に乗った。巨人の4番、岡本和真内野手(24)の逆転打で勝利をたぐり寄せた。1点を追う5回2死満塁。代わったばかりの西武宮川の初球、145キロ直球に食らい付いた。三塁手スパンジェンバーグのグラブをはじき、左前へ抜ける逆転の2点適時打。「どんな形でもいいので。エラーでも、何でもチームに点が入ればいい。当たりは良くなかったけど、いい所に転がってくれた」と一打を振り返った。

「4番通算100号」のメモリアルアーチを決めた1日西武戦からニューヘアスタイルで登場した。短く襟足を刈り上げたフェードカットに「はやりに乗った。短くしたくて、ちょっと変えてみようかなと。いつも一緒やったらおもんない」。主砲のイメチェンにチームメートも興味津々で「長くなったから切っただけ。それをなんかみんな言ってるんで、おかしいなと」と笑った。

リーグトップを独走する48打点と勢いが止まらない。5月は9本塁打で一気に状態を上げてきた。「自分自身好調だと思ってやってないですし、しっかりその日の状態でなんとか出せるものを出そうと思ってやっている。たまたまかなと思います」と地に足がついている。6月もさっぱりした頭で気持ちを新たに、4番らしく、ふてぶてしく、堂々と進む。【小早川宗一郎】

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