7日、2年ぶりの全日本大学選手権が開幕。富士大(北東北大学)は岐阜聖徳学園大(東海地区大学)に5-2で勝利。3年ぶり14度目の全国で好スタートを切った。

石巻専大(南東北大学)は4年ぶり5度目の全国の舞台で天理大(阪神大学)に0-7と8回コールド負けを喫した。

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春季リーグ戦では相手に1度も先制点を許さなかった富士大だが、全国はそう簡単ではなかった。先発の佐藤柳之介投手(1年=東陵)、継投した板垣瑠翼投手(2年=秋田商)が1回に2失点。全国の緊張感にのまれリードを許したが、富士大も反撃。2回に1点を返し、1-2で迎えた3回2死一塁の場面。山城響主将(4年=知念)が右翼席へ逆転2ラン。「初回にスライダーで打ち取られたのでスライダーに的を絞って打席に立ちました」とスライダーを狙い撃ち。チームを勢いづける1本を放った。4回2死からはエース・金村尚真投手(3年=岡山学芸館)が登板し、9回まで5安打無失点の好投。自己最速を1キロ更新する149キロの直球とキレのあるスライダーで相手打線を黙らせた。

○…岐阜聖徳学園大は19年ぶりの出場で逆転負けした。1回に横井一樹外野手(2年=岐阜聖徳学園)と木村慎太内野手(4年=龍谷大平安)の適時打で2点を先制。だが相手を上回る11安打を刻みながら追加点を奪えなかった。木村は「得点圏で1本出るか出ないか。相手との差」と振り返った。岐阜県リーグ4位ながら上位校の新型コロナ感染による辞退もあって出場した東海地区選手権を制して出場。善戦も強豪と力の差が出た。