共栄大(東京新大学)の8強入りはならなかった。

1回戦で優勝候補の東北福祉大に勝利したが、2回戦は完封負け。新井崇久監督(47)は「福岡大さんが強力打線と分かっていた。やはり甘い球を見逃さず、ホームランと長打で点をとられて、力不足を感じました」と振り返った。

8日の東北福祉戦で、最後の打者のバットがヘルメットを直撃した釣谷俊介捕手(3年=東京学館)は、志願して2試合連続でスタメンマスクをかぶった。前日は試合後に救急車で都内の病院に運ばれ、左側頭部の裂傷で5針縫ったが、CT検査の結果は異常なかった。この日の朝、「いきたい。後悔したくない」と出場を希望。患部にテーピングを施して出場した。7回の守備では、本塁に向かってきた走者と正面からぶつかり、後ろに転倒。顔をしかめたが、その後も出場を続けた。

新井監督は釣谷について「昨日ボディーストップをして、不運なケガでしたけど、今日も変わらず、一生懸命低めのボールを止めていました。その辺はすごく評価しています。昨日のケガを思わせないような気持ちの強い頑張りだったと思います」と話した。

▽共栄大・小久保伊風記投手(先発し3回2/3を4失点)「甘い球が多く、そこを福岡大の打者が見逃さず、強いスイングで押されたことで大量失点になった」