福岡大(九州6大学)の最速145キロ右腕・藤松亮輔(4年=西日本短大付)が大学初完封で、初の8強入りに導いた。

序盤からエンジン全開だった。「真っすぐが走っていた」といい、最速タイの直球を軸にツーシームやカットボールをコーナーに投げ分け翻弄(ほんろう)し7安打無失点。堅守から打撃のリズムも生まれ、6番・園田恵大外野手(2年=鳥栖商)の2本塁打を含む3本塁打10安打で5点を奪い投打に圧倒した。

藤松は128球の粘投で2年前のリベンジも果たした。19年全日本大学選手権の2回戦・城西国際大戦(千葉)で先発したものの、1回4失点で降板した。だが、この日は気合が違った。

9回まで140キロ台直球で押すなど成長した姿を見せつけ「最高の舞台で完封できたことは自信になります」。10日準々決勝の国学院大戦(東都)へ「レベルが高く総力戦になると思う。行け(連投)と言われたら行けるようしっかり準備をしたい」と引き締めた。