慶大(東京6大学)が準優勝した11年大会以来10年ぶりの決勝進出を決めた。

激しい点の取り合いで、存在感を見せたのは4番の正木智也内野手(4年=慶応)だ。3回1死一塁で、上武大(関甲新学生)・上村から左越えに先制2ラン。カウント1ストライクから、インハイ真っすぐ133キロにうまく肘をたたみ、放り込んだ。さらに、同点に追い付かれた直後の8回2死二、三塁で、加藤から左前に決勝の2点適時打を放った。

準々決勝までの2試合は無安打だった。「なかなかヒットが出なくて苦しかったですが、あそこ(3回)で1本出て、気持ちも乗っていけました。1打席目でデッドボール。そこで怖がって踏み込めないのが一番いけない。踏み込んで自分の打撃をしようと思いました。全国大会で初めてのホームラン。とても、うれしいです」と笑顔を見せた。

13日の決勝に、87年以来34年ぶり4度目の優勝をかける。