西武辻発彦監督(62)が、作曲家でドラマの主演などでも親しまれた小林亜星さんが亡くなったことを受け、追悼コメントを出した。

球団歌「地平を駈ける獅子を見た」の作曲者であり、球団が福岡から埼玉・所沢に移転した79年に誕生。84年に入団した辻監督が現役時代からファンに愛されてきた曲だった。辻監督は「小林亜星さんの訃報に接し、心よりお悔やみ申しあげます。小林さんが作曲された球団歌『地平を駈ける獅子を見た』は私がライオンズに入団してから、いつも私を勇気づけてくれた大切な曲です」と思いをはせた。

本拠地・メットライフドームでは試合前に、歌手・松崎しげるが熱唱する球団歌が流され、チームを鼓舞してきた。勝利の後には、スタンドとともに余韻に浸る。その曲とともに、戦う気持ちはファンも選手も監督も一緒。辻監督は「今、メットライフドームでの埼玉西武ライオンズ勝利時には小林さんが作曲されたこの名曲が流れますが、今シーズン、1回でも多く『地平を駈ける獅子を見た』が場内に響き渡るよう、やってまいりたいと思います。このたびは大変残念でなりません。心よりご冥福をお祈り申しあげます」と、天にささげる勝利を誓った。