日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(30)が、好相性の地での好投を誓った。22日オリックス戦(京セラドーム大阪)に先発。同球場は昨年、来日初完封勝利を挙げた縁起のいい場所。日本語習得に精を出す来日2年目右腕が、今季2勝目を狙う。

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来日2年目のバーヘイゲンが、青い目を輝かせた。「すごく好きなスタジアム。投げられるのが楽しみ」。22日オリックス戦で登板する京セラドーム大阪は、昨季来日初完封勝利を飾った球場。中8日と間隔が空いたこともあり、交流戦明け最初の登板へ向け、通常より多い2度のブルペン入りで調整してきた。

新たな「武器」も習得しようとしている。コロナ禍でさまざまな制限が強いられていることもあり、日本語習得に積極的。主にスマートフォンの日本語教材アプリ「ピンズラー」を使って勉強中だ。「今年が終わるまでには、ちょっとした会話が出来るレベルに持っていきたい」と見据える。

アプリでの授業は1レッスン30分。「まだレベルは1です」と笑うが、グラウンドではチームメートの石川亮らに日本語を教えてもらい、“補習”もこなしている。「長い言葉を覚えるのが大変だということを理解してくれているので『お疲れさまでした』は『おつ』という風に略した言葉で教えてくれる」と感謝した。

元々、勉強熱心な一面を持ち合わせている。弁護士の兄デレックさんの勧めで村上春樹を愛する「ハルキスト」に。「女のいない男たち」(英訳)を通して、日本文化を学んだ。「(日本語の)リスニングは出来るんですけど、しゃべると発音が難しいので、これから頑張っていきたい」。語学力とともに、日本球界でも成果を上げる。【田中彩友美】

◆バーヘイゲンと京セラドーム大阪 来日1年目の昨年10月28日オリックス戦で9回2安打無死四球、自己最多の13奪三振で日米通じて初の完封勝利を挙げた。3回以降は二塁を踏ませず、9回に球速156キロを計測するなど、最後まで衰えなかった。チーム最多の上沢に並ぶ8勝目をマークし、「最高の気分です。とても楽しかったし、間違いなく今季一番の内容だった」と自画自賛した。昨季登板は2試合で初登板の7月9日同戦では、先発し6回7安打3失点で敗戦投手になっている。

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