御礼快投だ! 東京オリンピック(五輪)の侍ジャパンメンバーに内定した阪神青柳晃洋投手(27)が、22日の中日戦(バンテリンドーム)に先発する。16日に日本代表入りが発表されてから、初のマウンド。喜びを胸に堂々の投球を見せる。

うれしいニュースが届いた直後でも、慢心はない。「中日も交流戦で調子が良かったですし、映像などを見てもみんなよく打っている。みんなが調子いいと思って、しっかり注意して投げていきたいと思います」。中日の先発は、こちらも日本代表に選出された大野雄大投手。注目の「侍対決」で6勝目をつかむ。

リーグ戦再開で先発ローテも再編され、西勇に替わる“新火曜日の男”として6連戦の初戦を任された。金村投手コーチは「変則ピッチャーなのでね。相手も嫌だろうし、そういうところで相手打線の調子を崩してくれたら次、2戦目3戦目も生きてくると思う」とチームの連敗ストップ以上の働きを期待。打者を惑わすこの変則投法が、侍ジャパン稲葉監督の目にも留まった。

交流戦は3試合に登板して2勝0敗。特に直近のソフトバンク戦は8回1失点、楽天戦は8回2失点と、リーグ首位を争うチームを抑え込んだ。「強打のチーム、首位にもいるようなチーム相手にいい感じで投げることができたので、自信にはなりました」。パ・リーグの強力打線にも通用することを結果で証明。手応えをさらなる好投への力にする。

現在、防御率2・17はリーグトップ。「自分のピッチングをずっとできるようにということと、残りの試合はチーム自体がいい形で終われるように頑張って投げていきたい」。オールスター、五輪に向けたリーグ戦中断まで約3週間。まずは首位を走るチームに白星を。そして、初の日の丸へ弾みをつける。【磯綾乃】