オリックス楽天14回戦は「結束!侍ジャパンナイター」として開催され、92年バルセロナ、96年アトランタ、00年シドニーオリンピックに3大会連続で出場した杉浦正則氏(53)が始球式を行った。

「アマチュアで長くプレーしてきましたが、プロ野球の試合でマウンドから投げるのは初めてで非常に緊張しました。ピッチャー出身なので、ストライクを狙って投げました」

18・44メートルの距離を投じ、見事にストライク投球だった。投球後には「公開競技だったロス五輪以来、日本野球界にとっては悲願の金メダルです。選手たちにはプレッシャーをはねのけて、自国開催の地の利を生かして頑張ってほしいです」と侍戦士にエールを送った。

壮行会では東京五輪の侍ジャパンに内定しているオリックス吉田正尚外野手(27)山本由伸投手(22)楽天田中将大投手(32)、浅村栄斗内野手(30)に「絶対に金メダルを取るんだという気持ちがあれば、取れると思います」と激励した。

杉浦氏はバルセロナで銅メダル、アトランタで銀メダルを手にするなど五輪で通算5勝を挙げた。「ミスター・アマ野球」と称される右腕は「シーズン中は長期決戦で、五輪は短期決戦。どんな形でも決勝で勝つということ。日本代表のプライドを持って戦ってほしい。ぜひとも金メダルを取って来て下さい」と熱烈エールを送った。