中日小笠原慎之介投手(23)が、自己最多の6勝目を挙げた。7回94球4安打1失点の省エネ投球で、チームに36日ぶりの連勝を届けた。

チーム打率リーグ1位のDeNA打線を分断した。オースティン、ソトの両助っ人には内角の直球がさえ、計6打席で無安打3三振。6回、佐野に同点打を許すも、女房役木下拓の勝ち越し弾で白星をつかんだ。「とにかくストライクゾーンで勝負すること。一番の課題で勝負できた」。5勝目から試合を作れず、連敗。キャンプから書き続けてきたメモを読み返し、原点回帰。6年目で初めて5勝のカベを破った。

現役引退が発表された西武松坂には、中日に在籍した18年からの2年間、弟子入り。「松坂さんにはいろいろ教えてもらった。濃い2年間だった。結果を出して恩返しできるようにやりたい」と白星を重ねる。

チームトップ7勝の柳からバトンを受け、連勝。小笠原は「いい先輩で、いいライバル。いつかは追い越してやろうと(思う)」ときっぱり。次世代のエース争いが、チームの追い風になる。【伊東大介】

▽中日与田監督(7回、木下拓の決勝弾で36日ぶりの連勝) ホントに大きい1発でした。(6回に同点に)追いつかれて、何とか慎之介にも勝ちをつけたいところで、リードも含めてよく頑張ってくれました。