「下克上」をテーマに掲げる阿部軍には、実績十分のベテランとフレッシュな若手がそろった。巨人の全軍混合の紅白戦「リアルジャイアンツカップ」に向けた「Gドラフト会議」が19日、行われた。

阿部慎之助2軍監督が、1位指名で3球団競合の丸を引き当て、くじ運の強さを見せつけた。侍ジャパンの坂本、球宴参加組の岡本和、ウィーラー、負傷離脱中の梶谷、吉川らが不在の中、圧倒的な実績を誇る中堅手・丸を軸に据える。さらにチーム最年長タイの中島を指名。通算1824試合に出場している38歳のベテランが若手を引っ張る。

ベテランの背中を追って、フレッシュなルーキーが下克上を体現する。「センターラインを固めていきたい」と内野手として高卒新人の中山を指名した。さらに未来の大砲候補の身長2メートル秋広を5位で指名。元木軍、二岡軍が5位までを全て1軍経験のある選手で固める中、育成の喜多を加え、1軍出場歴のない新人を3人指名した。他にも長打力のある広岡、ウレーニャ、菊田など若き主砲候補も楽しみな存在だ。阿部2軍監督の采配とともに、“阿部ンジャーズ”の活躍に注目だ。