日本ハム栗山英樹監督(60)が24日、急性腰痛で2軍調整していた中田翔内野手(32)が25日から1軍に合流することを明かした。この日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた全体練習に参加した栗山監督は、約1カ月半ぶりに対面する中田とじっくり話し合うことを示唆。腰の手術にも言及するほど不安が拭えていない主砲の思いに耳を傾けながら、指揮官としての思いも伝えるつもりだ。

<今季の中田翔>

◆打撃不振 3月26日楽天戦で球団最長タイとなる10年連続の開幕4番を務めたが3打数無安打に快音は響かず。4月7日ソフトバンク戦でチームは10試合消化時点で球団ワーストの1勝。中田も3打数無安打と不振から、翌8日同戦では今季初のスタメン落ちで欠場した。

◆マー君打ち 4月17日楽天戦の1回2死一塁。8年ぶり日本球界復帰の田中将から2ランを放ち、これが開幕67打席目での今季初本塁打となり、6回にも牧田からソロを放った。

◆登録抹消 4月24日オリックス戦では10年ぶり「7番」で出場し3打数2安打、5月1日西武戦では今季札幌ドーム初アーチを放つなど復調を目指してきたが、同17日に19年8月13日以来の出場選手登録抹消。直近5試合では16打数1安打と低迷し、栗山政権では故障以外で登録を外れるのは初。

◆1軍復帰 2軍調整中のイースタン・リーグ3試合で9打数3安打と復調。6月4日巨人戦で1軍復帰し、「4番一塁」でスタメン出場。7回の第3打席で中前に復帰後初安打を放った。

◆負傷交代 6月8日阪神戦、3回1死満塁で三ゴロを放ったが、一塁を踏んだ後に両膝から崩れ落ち担架で運ばれた。札幌市内の病院で精密検査を受け急性腰痛と診断された。

◆実戦復帰 7月6日イースタン・リーグ西武戦で「3番DH」で実戦復帰し、3回の第2打席で適時二塁打を放った。同10日巨人戦では「4番一塁」で守備にも復帰した。同22日のロッテ戦後、腰痛に関して治療の方向性などで揺れる胸中を明かした。