エキシビションマッチ初戦で、ロッテ鳥谷敬内野手(40)が再び甲子園で躍動した。

5番DHでスタメン出場し、相手先発は「ずっと対戦したかった」という古巣阪神の藤浪だった。2回の第1打席は左飛に倒れるも、4回2死三塁での第2打席では、追い込まれてからの低め154キロを、軽やかに中前へはじき返し、一時同点となる適時打に。「結果も出たし良かったです」と振り返った。

19年オフに阪神を退団し、今年5月の交流戦で久しぶりに甲子園を訪れた。交流戦初戦となった5月25日の試合では、阪神ファンの大きな応援を受けながら、チームの逆転勝利に貢献する適時打を放った。この日もスタメン発表の時点で、大きなどよめきと拍手。「公式戦ではないですけど応援してもらえるというのはありがたいことだなと。それで良い結果につながりました」と感謝した。

開幕遊撃スタメン出場を果たすものの、シーズンが進むにつれ調子を落とし、新人時代以来の2軍戦出場も経験した。井口資仁監督(46)は「後半戦、何とか1軍に食い込んできてもらいたいので」としながら「若手もその中でもっともっとアピールしないといけないと思います」と相乗効果を期待する。6月に40歳になってからは初めての甲子園。ここからまた、輝きを見せる。【金子真仁】