後半戦から先発に転向するDeNA石田健大投手(28)が2日、報道陣の取材に対応し、転向の経緯や意気込みを語った。

開幕当初は、8回に投げるセットアッパーを任されていた。開幕戦(巨人戦)で3連打で同点を許すと、同3戦目でも8回に同点に追いつかれた。次カードのヤクルト戦でも2試合連続で3失点。防御率は24・00に達し、チームは開幕6連敗を喫した。そこから徐々に復調気配を見せていたが、2軍での再調整も経験。前半戦の防御率は5・61に終わった。

前半戦が終わり、三浦監督から先発転向の打診を受けた。石田は「今年うまくいかない結果が続いている中で監督からは『先発はどうだ』と聞いていただいた」。だが、当初は戸惑いがあった。「中継ぎを始めて3年ほどたつが、きっかけが、先発での状態がよくなかったのが第一にありました。こういう形で先発に回るのが、足止めというか、いいようには最初は思ってない部分も正直あったんですが」と心情を吐露した。

客観的に自らを見つめ直すと、先発転向を受け入れられた。「今年の自分の状態だったり、投げているボールを見ても、先発の方が合うのかなという気持ちもあった。監督にもそう言っていただいて、先発調整をしている段階です」。中継ぎでは、ボール球が使えず、きゅうきゅうとしていた。「状態も悪くなかったしボールも走っている中で、自分が勝負を嫌がる部分もありました」。序盤戦、球の走りも調子も悪くないと感じていたが、結果が出ないことで、袋小路に陥っていた。

後半戦は、中継ぎの経験を先発で生かすつもりだ。「先発の大事さも分かるし、長いイニングを投げるのが大事だとブルペンで改めて感じた。まずは6枚のローテーション入りを目指したい。初心に帰ってアピールして、ローテーションを奪い取れるようにやっていかないと」。プロ7年目で初めて味わった深刻な不振。すべてを糧として、新しく生まれ変わった姿で後半戦に懸ける。【斎藤直樹】

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