甲子園の季節がやってキター!オリックス高卒新人の来田涼斗外野手が、3回無死満塁の好機で阪神藤浪から先制2点適時二塁打を放った。

「いいところ(右中間)に落ちて、タイムリーになってくれてよかったです」

4球目143キロフォークを捉えると、二塁へ激走。最後はユニホームをドロドロにする気迫のヘッドスライディングで、スタンドを沸かせた。

青春を思い出す夏が来た。地元、明石商出身の高卒ルーキー。昨年までは丸刈り頭で白球を追った。プロ入り後も「毎日、必死に食らいついてます」と懸命にバットを振る。ファームで対戦経験を積み、「ソフトバンクの千賀さん、甲斐野さん…。球威も精度も本当にすごい」と、レベルの差も肌で感じた。

中嶋監督は「しっかり対応できた」とほめつつも「3拍子そろった選手。すぐに(1軍で)使うべきなのか」と“英才教育”で能力を伸ばす方針を示唆。数年後のスター誕生へ。期待は高まる。【真柴健】