阪神が9回に2点差を追いつき引き分けに持ち込んだ。エキシビションマッチは7試合で5勝1敗1分けとセ・リーグ首位の強さを発揮している。先発の藤浪晋太郎投手(27)は4回、92球、7安打2失点だった。

矢野燿大監督(52)の試合後の一問一答は以下の通り。

-藤浪の投球をどう評価するか

両方あるよね。いいのは真っすぐも、よかったと思うし。ただ、その抑えるとか勝つとか、そういう投球でいうと、課題はやっぱりあるし。今日も追い込んでからヒットは4本かな。本来は追い込んだら、圧倒的にバッテリー有利なところで打たれるっていうのは。それは絶対苦しくなるし、球数増えるし、イニングも短くなるし。晋太郎自身が(チームを)勝たしたという投球にはなりにくい。そういうところでは、やっぱり真っすぐ、カットだけじゃなくて、スプリットをどう使っていくかとか、その精度をどう上げていくかっていうところは課題かなと思うけどね。

-藤浪に期待するところは高い

もう、投げるだけっていうねレベルで、及川とかと同じレベルじゃないわけだから。そこは俺らも、及川には経験として投げさすっていうのもやっていく。まだ若さというか。晋太郎自身は、お前が勝たせろよという気持ちで、もちろんマウンドに上げるわけだから、そういうところでは、やっぱり物足りないというか、そういう部分をもっともっと高めていって、結果的に4回2(失)点だったから、試合はつくったって言うことじゃなくてね、つくったんじゃなくて勝たせないと。そういうところで、やっぱりそういう部分が物足りないかな。

-今日は本来なら5回までは。球数もあっての4回か。

まあ、そう両方あるけどね。球数もあるし、投げさせるメンバーもちょっといたので。

-後半戦に向け先発ローテーションはまだだとは思うが、藤浪はもう1度登板は

もう1回投げると思う。まあ、投げておいて、中(継ぎ)はできるけど。ガンケルもどうなるかっていうのは、まだまだ読めない部分もあるし、そういうところでは、先発でもう1回かなと思ってる。

-打つ方では9回に山本が同点2点適時打

うん。しぶとくね。ヤス(山本)らしく打ったっていうのもあるし、(打線が)前半はさっぱりやったから、あのまま終わることよりは、もちろんよかったけれども。やっぱり真っすぐをしっかりいいタイミングで、いいポイントで振るっていうことが全体としてはなかなかこうできてないというのは課題だね。

-中継ぎ陣は岩貞含めて抑えた

そうやね。サダ(岩貞)は今日、やりたいことがある程度、できたというか、こういうふうに投げていきたいという意図がしっかりあって、ボールになっている球も、そこにいって振らせたいとか、意図がしっかり見えているボールが多かった。こういうことを最低限、サダには続けていってもらうという立ち位置にいるんで。これよりもっと良くなるように頑張ってもらいたい。

-及川が先発するなら岩貞の復調は大事。状態は上向いているか

まあ今日はね。今日はよかったなと思っているけど。理想としては左なんだけど、及川が前にいった場合にね。左じゃなくても、右が頑張ってくれても別にいいわけなんだけど。理想としてはサダとか岩田(稔)とか現状いる左が頑張ってくれるという方が理想っちゃ理想なんだけど。サダがキャプテンというのもあるし。やっぱり引っ張ってくれたらなというか、中継ぎ陣を引っ張る、そういうキャラもあるんで。そういうところも頑張ってくれたらと思っています。