阪神藤田健斗捕手(19)が大阪市大との練習試合にスタメンマスク。初回に2点こそ失ったが以降はシートを指名打者に変更した7回まで無失点投球を演出した。

先発投手の佐藤蓮投手(23)が2回を2失点。それ以降は1イニングごとに4人の投手とタッグを組みゼロ進行。「とりあえずテンポよく、ストライクで攻めることを意識した。少し間延びしてしまった部分はあったが、2失点でいけたのは良かった」と試合後には暑さを感じさせない爽やかな表情で振り返った。

前日4日は1軍のエキシビションマッチ・オリックス戦に途中出場。8回裏の1イニングを岩田稔投手(37)とバッテリーを組み、3失点した。「もう少し(リードを)粘っていけたかな。もう少し岩田稔さんをリードできればよかった」と苦い一戦に唇をかんだ。

「まずは守備を守れないとだめ。ファームで試合に出たときには無失点でピッチャーをリードできるように頑張っていきます」

試合後のグラウンドには最後まで残っていた藤田。1軍公式戦でマスクをかぶるその日まで、2軍での鍛錬に抜かりはない。【前山慎治】