後半逃げ切りVの秘密兵器になれ。阪神高卒2年目の井上広大外野手(19)がオリックスとのエキシビションマッチ(京セラドーム大阪)で、値千金の1-0決勝打を放った。相手は今季パ最多タイの9勝左腕、宮城だから価値がある。

この日、2月キャンプ以来の1軍に合流し、7番右翼で出場。2回2死三塁。2ナッシングと追い込まれたが4球目の112キロカーブに崩されず、三遊間を破った。「負けたくない気持ちで打席に入った」とドラフト同期打ちに会心だ。

2軍で12試合連続安打を放って合流した絶好調ぶりを発揮し、さあ1軍テストは合格か。だが、矢野監督は首を横に振った。「大きく育ってほしい。1発で仕留めるレベルを上げる必要がある」。命じたのは2軍へのUターンだった。

1軍は、サンズ、近本、佐藤輝の3人で外野のレギュラーが不動。だが、驚異のパンチ力があるだけに、1発で仕留めるレベルを上げれば、分厚い3枚の壁を破る可能性が高まる。2位巨人と2差で首位をいく後半戦は13日に再開する。逃げ切りVの秘密兵器として、2軍でもっと成長してこいという愛のゲキだった。

井上も五輪で活躍する履正社の先輩、ヤクルト山田のように「自分もここぞで打てる打者になれるように」と力を込めた。今季2軍戦は63試合で8本塁打、40打点でチーム2冠。対宮城は7月30日の対戦でも左中間へ2点適時三塁打を放っており、関西シリーズが実現すれば、キラーぶりにもスポットが当たる。再び鳴尾浜で力を蓄え、その時を待つ。【石橋隆雄】

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