広島が18日、昨季まで在籍したクリス・ジョンソン投手(36)が現役引退したことを発表した。

ジョンソンは15年に来日し、16年には外国人投手で2人目となる沢村賞を受賞するなどリーグ3連覇に大きく貢献した。20年まで在籍し、57勝37敗、防御率2・76だった。広島球団によると、ジョンソンは東京五輪の米国代表に招集依頼があったが「カープの一員だったことをファンの皆さんに覚えておいて欲しい」と辞退したという。ジョンソンのコメントは以下の通り。

「私の野球人生で一番輝いたのは広島東洋カープでプレーしたときで、長年待ちわびたセントラル・リーグ優勝、日本シリーズでの登板、沢村賞受賞など、多く達成できたと思っています。これらを成し遂げられることができたのは、私の素晴らしいチームメートや寄り添ってくれた家族のおかげです。チームメートは友人にとどまらず、愛情を持ち、共に戦う家族のような存在になりました。言語の理解の手助けだけではなく、素晴らしい友人となってくれた西村通訳と松長通訳にも大変感謝しています。日本と広島は過去6年間プレーしていた中で、私の第2の故郷になりました。私と家族は日本での生活を常に楽しみ、さまざまな町を探索し、文化を学び、人々と交流し、日本語も少しは話せるようになりました。日本の方々、特にカープファンは私たち家族にとても良くしてくださり、私がどんな悪いピッチングをしたときでも全力で応援してくださったので、いつも自分がホームにいるという安心を感じることができました。また、愛する野球をプレーする機会を与えてくださったカープファンや球団に、これからもずっと感謝を続けて行きます。私が子供のときから夢を見ていた野球のキャリアを達成することに、カープは大きな助けとなりました。そして、私は広島東洋カープの選手として引退することを誇りに思います。いつかまた日本に帰ってきて、広島を訪れ、カープの試合を観戦できる日を楽しみにしています。素晴らしい思い出をありがとうございました」