阪神は打線改造がズバリ的中した。矢野監督は今季初の4連敗を回避すべくオーダー変更。7番起用が続いていたルーキー中野拓夢を2番遊撃で、木浪聖也を6月1日のオリックス戦以来、2カ月半ぶりスタメンの7番二塁で起用。後半不調の糸原をベンチスタートとした。

そして緊迫の投手戦が続いた1点リードの6回。1死から近本が四球を選ぶと、中野がカウント1-1からの3球目チェンジアップに食らいついた。三遊間を破る左前安打でエンドランが決まり、一、三塁。続くサンズの二ゴロの間に貴重な2点目が転がり込んだ。

矢野監督は「中野が決めてくれたのが大きい。ボールで当てるのが難しいコースやと思う。何とか食らいついてくれたからこそ、あの1点が入った。もちろん、1点ではバッテリーも苦しい。中野がよくそういうところで決めてくれた」と笑顔。木浪も2安打で存在感を出し、言うことなしだった。