2軍再調整に入った阪神藤浪晋太郎投手は7回12奪三振1失点と快投した。1回先頭打者から6者連続三振。ストライク先行かつ多彩なコンビネーションに希望が見えた。カットボール、スプリット、スライダー、ツーシーム、カーブ。効果的に変化球を織り交ぜ、最速156キロの直球を生かす。球数は91。5安打1四球の安定感に「いろんな球種でカウントを取って、という投球ができた」と充実感を漂わせた。

8月19日の1軍DeNA戦は5回途中で102球を要して4失点。反省を糧にした。「一辺倒にならなかったのがすごく良かった。栄枝が変化球、真っすぐ、緩い球をバランス良く使ってくれた。相手も迷っている感じでしたし、上でもああいう投球ができたら」。

平田2軍監督も「決め球がバシバシ決まっていた。こういう投球をすれば1軍でもそうは打たれない」と納得顔。「藤浪を使おうとなるようにアピールするしかない」。本人の言葉からも覚悟がにじむ。