DeNAは、阪神戦を3戦3勝と得意としていた「2代目虎キラー」坂本裕哉投手(24)が4回71球で5安打5失点と崩れた。1回、先頭の近本光司に初球の143キロ直球を本塁打された。2回、5試合ぶりに復帰したオースティンに22号同点ソロアーチが出たが、3回に坂本が4安打で4失点。再び点差を広げられた。坂本は「試合を作れず先発としての役割が果たせなかったです。チーム、中継ぎ陣に申し訳ないです」と肩を落とした。

坂本は4回、近本に2球目の第1ストライクを二塁打とされ、サンズには初球を2ラン本塁打とされた。長打は4本中3本が第1ストライクだったが、三浦監督は「今日だけでなく積極的にきてるのは分かっている。今日はボールが高かったということだと思います」と、坂本が打たれた原因を分析した。

打線は9回、前日にサイクル安打を達成したルーキー牧秀悟と代打楠本泰史の連打で無死一、二塁と、反撃の足掛かりをつくった。続く倉本寿彦も右前打を放ち、二塁走者の牧が生還。1点を返したが、一塁走者の楠本が三塁でタッチアウト。反撃ムードがしぼんだ。6点差を考えれば、無理して三塁進塁を狙わず、走者をためたい場面。三浦監督は「そうだと思います。コーチの方(ほう)から(選手に)そのへんは話はしてくれてます」と話した。

DeNAはこれで、後半戦を4勝5敗1分けと1つ負け越しとなった。【斎藤直樹】