遠く離れて暮らす家族のために-。オリックスの新助っ人右腕、グレン・スパークマン投手(29)が29日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発し、来日初白星を狙う。

当初先発予定だった24日楽天戦(楽天生命パーク)が天候不良のため中止。登板日が変更となったが、「ゲームをシミュレートして、何回かブルペンに入った。(状態に)問題はない」と力強く語った。

来日初登板初先発した18日の日本ハム戦(ほっともっと神戸)は4回3安打2失点。雨中での登板を終え、「緊張と興奮が入り交じった。次回、投げるときは5回以上投げられるようにしたい」と誓っていた。

スパークマンは6月30日に単身で来日。米国には小学校で教師を務める妻と6歳の長女レイランちゃん、4歳の長男ボーくんがいる。「子どもたちを置いて、ここにきている。すごく犠牲にしているものが大きいと自分でも分かっている。その犠牲にしている部分を価値にあるものにできるシーズンにしたい」。覚悟を決めて日本球界に挑戦。結果を残したい理由が十分にある。

グラウンドを離れると“パパ”の顔になる。「毎日、彼女たちが学校を行く前にフェイスタイム(テレビ通話)して、送り出すようにしています」。心の支えに感謝して、スパークマンはマウンドに向かう。【真柴健】