オリックスの新助っ人・セサル・バルガス投手(29)がNPB初勝利を挙げた。同点の7回に4番手で投入され、3者凡退に封じた。その裏に味方打線が4点を奪い、勝ち星が転がり込んだ。お立ち台で「サンキュー、エブリバディ!チームが勝ったので最高です」と照れ笑いを浮かべた。
8回は栗原に被弾も2回1失点。16年パドレスで巡回コーチを務め、バルガスと親交のあった中嶋監督は「本当にうれしい投球ですよね。元々、真っすぐは曲がる。くせ球なのは変わらない」と当時のキャッチボールを思い出した。バルガスも「ずっと笑顔で接してくれた印象が強い」と指揮官に信頼を寄せた。
愛称はサメ、シャーク。この日152キロを投じた剛腕は、右腕にサメのタトゥーを刻む。サメのように「普段は冷静だけど、ガッといかなきゃいけないときは攻撃的になる」というように、7回を抑えるとマウンドで叫んだ。
8月上旬。東京オリンピック(五輪)メキシコ代表として戦い終えたバルガスは、BC茨城と再契約するも、1度は荷物をまとめていた。コロナ禍もあり、メキシコ帰国も脳裏によぎった。そんなとき、獲得の手を差し伸べたのがオリックスだった。
肩まで伸びるクルクルの長髪は「1年半は切っていない。ずっと良いシーズンが続いているので切れなくなった」。ロン毛で、ジャパニーズドリームをつかむ。【真柴健】
◆セサル・バルガス 1991年12月30日生まれ、メキシコ・プエブラ出身。09年にヤンキースと契約。16年にパドレスでメジャーデビューし、7試合に登板し0勝3敗、防御率5・03。メジャー実働はこの年のみ。この後ナショナルズ傘下などでプレー。今季はBC・茨城に所属し12試合で5勝2敗、防御率1・57。188センチ、107キロ。右投げ右打ち。



