DeNA木塚敦志投手コーチ(44)が30日、支配下選手登録された宮国椋丞投手(29)への期待感を口にした。「エキシビションマッチの時も1球1球思いを込めて投げていたのは伝わった。経験もある投手なので期待してます」と話した。

リリーフの経験も豊富だが、先発として役割を求めた。「ファームでそういう調整をしてもらっている。先を見据えて。連戦もありますから1つ朗報かな。そこで投げるということではなく、いい状態を保ってもらえれば」。9月には17日から26日まで10連戦が予定されている。先発投手の枚数が、これまで以上に必要になる。

昨年までは敵チームとして宮国を見ていた。今季は味方となったが、持ち味をどう分析していたのか。「まず放りっぷりがいい。この前も攻める姿勢を出していた。両コーナーにしっかり投げられて、両コーナーに球種がある。バランスがいい投手だと思う」。宮国は最終テストとなった28日のイースタン・リーグ巨人戦(ジャイアンツ)では、先発し最速147キロの直球を軸に、6回を6安打無失点と好投。スライダー、フォークなどを両サイドに集めていた。木塚コーチは「宮国のスタイルはこういう風な形で行けるんだろうなというのが見えた。すごく楽しみな投手」。1軍合流を心待ちにしていた。【斎藤直樹】