新人左腕、阪神伊藤将司投手の“セ界制覇”は持ち越しとなった。ヤクルト戦に初登板し、5回7安打3失点。5回に自身の代打ロハスが同点2ランを放ち、勝ち負けはつかなかった。セ・リーグの4球団からはすでに勝利を挙げており、ヤクルト戦で勝利投手となればセ全球団勝利となるところだった。

2回の失点は、先頭村上の止めたバットに当たった打球が二塁打となったところから。不運はあったが、投手の小川に適時打されるなどで2点を先制された。1点返した直後の3回は山田に27号ソロを被弾した。

伊藤将は「変化球が高めに浮いたところをきっちり捉えられてしまったことが反省点だと思います」と振り返った。矢野監督は「(ゲームを)作ったとは評価できないですね。投手に打たれる、得点取った後(山田に本塁打)というところで。今でいいというレベルの投手だと思っていないし」と辛口だったが、これも期待が大きいからこそ。失敗も糧に、次回対戦でやり返す。